清里焼酎とは

初代所長
初代所長

はじまり

清里焼酎醸造所は昭和50年、地方自治体である清里町の手で、その歴史が始まりました。 清里町は昭和18年に小清水村と斜里町の一部から分村して「上斜里村」として生まれた地方自治体です。その後、昭和30年に「清里町」へと名称を変えました。

当時の清里町
当時の清里町

分村当時から農業を主産業にしており、じゃがいも、小麦、ビート(甜菜)の3作を軸に多くの農産物を生産してきました。収穫した作物のほとんどはでんぷん、小麦粉、甜菜糖といった加工用原材料として出荷されていました。その中で、町民から“清里町の農産物を使った独自の特産品”を求める声が高まっていきます。この町民の声を受け、地方自治体である清里町が主導して「清里町特産品プロジェクト」が動き出しました。

じゃがいもを手にする清里町の農家
じゃがいもを手にする清里町の農家

特産品の構想を練る中で、戦時下に行われていたひとつの事業が目に留まりました。それは当時の野付牛(現在の北見市)で国家的な燃料不足を補うため、じゃがいもを発酵させてアルコール燃料を精製していました。事業は既に廃業していましたが、じゃがいもを主原料とした焼酎の可能性にたどり着きました。

じゃがいもを主原料とした本格焼酎の製造に伴い、醸造所や製造方法の分からない手さぐりの状態でのスタートでしたが、昭和50年に入職した職員1名を即座に当時東京都内にあった国立醸造試験所へ派遣しました。約1年間かけて焼酎の製造方法を学び、翌51年には当時の旧中学校校舎を焼酎醸造試験所に改築し、「清里町馬鈴しょ醸造試験研究所」として試験醸造を開始しました。

清里町馬鈴しょ醸造試験研究所
清里町馬鈴しょ醸造試験研究所
仕込み作業
仕込み作業

度重なる失敗と試験醸造を繰り返し、昭和54年、遂に日本初の本格じゃがいも焼酎「きよさと」が発売されました。 以来、昭和61年に新たな醸造事業所の設立、樽熟成酒の製造・販売、2014年に大規模なブランドデザインのリニューアルを行い、現在に至ります。

きよさと
昭和54年 遂に日本初の本格じゃがいも焼酎「きよさと」完成
初代所長
「きよさと」出荷開始
初代所長
「きよさと」発売に賑わう地元商店

清里町 水の生まれる里

清里町は北海道の東、知床半島の麓に位置しています。 日本初のじゃがいも焼酎が生まれました。 網走市から東へ約40km、オホーツクの荒波と果てまで続く一本道。そんな日本の情景から広大な風景を通り抜け、一歩内陸に踏み込んだ場所に清里町はあります。

清里焼酎醸造所の欧風に構えた酒蔵の裏手には、透明度日本一にも選ばれた斜里川の清涼な水が流れ、遠景には雄大に町を見下ろす名峰斜里岳がそびえます。 斜里岳山麓から湧く澄んだ水と、極寒の寄稿に負けない肥沃な大地が豊かなじゃがいもを育てます。その水とじゃがいもを原料として清里焼酎が造られます。

地域の恵みに支えられ、その恵みを磨き上げることで地域に貢献する。そんな円環の中で清里焼酎はよりよい味わいを追及しています。手造りの仕込みとじっくり時間をかけた貯蔵・熟成で確かな品質の焼酎をお届けいたします。

斜里岳
日本百名山「斜里岳」と「清里焼酎醸造所」
神の子池
神の子池
裏摩周展望台
裏摩周展望台

焼酎の種類について

焼酎は、原料や蒸留方法によって様々な種類に分かれます。 「芋焼酎」、「麦焼酎」、「米焼酎」等の呼称は二次仕込みの際にどのような原料を使用するかによって決まります。芋(さつまいも)、麦、米、蕎麦等が一般的ですが、他にも様々な原料を使用した変り種の焼酎も存在します。清里町で製造されている焼酎も変り種の一種ですが、主原料にはじゃがいもを使用し、やわらかな風味と甘さが特徴です。さつまいもを主原料とする一般的な芋焼酎と飲み比べると芋の違いが焼酎に反映されています。

また、製造方法としては、蒸留の方法によって焼酎の種類が「乙類焼酎」と「甲類焼酎」に分類されます。蒸留作業に使用される蒸留器には大別して「単式蒸留器」と「連続式蒸留器」の2種類があり、もろみを1度だけ蒸留する「単式蒸留器」を使用した場合は「乙類焼酎」となり、本格焼酎とも呼ばれます。連続して蒸留を行う大規模な「連続式蒸留器」を使用した場合は「甲類焼酎」となります。 清里焼酎醸造所では、単式蒸留器を使用した「乙類焼酎」を製造・販売しております。単式蒸留器を使用して蒸留した「乙類焼酎」は原料由来の香味成分やミネラルなどの微量成分が多く含まれます。

焼酎の飲み方いろいろ

焼酎の魅力のひとつに飲み方の豊富さがあります。 焼酎そのままを味わうストレート、ゆっくりと変化を楽しむロック、好みの濃さで作る水割り、香り際立つお湯割りや燗、アルコール度数の高い原酒などは冷凍庫で冷やすことでとろっとした飲み口になります。 いろいろな飲み方で楽しみ、自分好みのスタイルを見つけ出すのも焼酎の楽しみのひとつです。